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SUBARU健康保険組合 太田記念病院

病院案内about

怖い頭痛

頭痛がひどくて、学校や職場を休んでしまった…又は、家事ができずに寝込んでしまった…など頭痛を恨めしく思ったことはありませんか?
頭痛の多くは命に別状がない頭痛ですが、中には危険な頭痛もあります。「たかが頭痛、されど頭痛」なのです。

一次性頭痛

頭痛持ちの頭痛を一時性頭痛といいます。
頭痛持ちの頭痛は脳や体に病気が無いのに繰り返し起こります。この頭痛はどんなにひどくても命に差し支えることはありません。片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛は一次性頭痛です。

二次性頭痛

脳や体に病気があって起こる頭痛を二次性頭痛といいます。くも膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳腫瘍、緑内障、側頭動脈炎、静脈洞血栓症、椎骨脳底動脈解離など「命の危険のある」病気が潜んでいることがあります。
くも膜下出血や脳腫瘍はその代表的な疾患です。
この二次性頭痛は非常に危険であり、注意しなければならない「怖い」頭痛です。
ですが、体や脳の異変を知らせてくれる警報器でもあります。普段と様子が違う場合には「危険な頭痛」の可能性がありますので受診をお勧めいたします。

頭痛の原因

① 血管(片頭痛を起こす)
② 筋肉(緊張型頭痛を起こす)
③ 頭の中の病気(くも膜下出血など)

これらの組織の痛みが頭痛として自覚されます。

他に
④ 眼や鼻の病気による頭痛
⑤ 気の病による頭痛(うつ病など)
⑥ 神経痛(頭にも神経痛があります)

なども頭痛の原因となります。

くも膜下出血の症状

・頭を殴られたような突然の激しい頭痛。
・意識が朦朧とする、意識を失う
・嘔吐、血圧の上昇
・麻痺はないことが多いが、手足が麻痺したり物が二重に見えることもある。

血管からおこる頭痛

頭の血管が拡張して炎症を起こすと、まわりの神経が刺激されて頭痛が起こります。血管からおこる頭痛の代表に「片頭痛」「群発頭痛」があります。 片頭痛は頭の血管が腫れて痛む頭痛で、頭の片側が痛むことが多いのですが、両側が痛むことも少なくありません。ただし血管が拡張されただけでは頭痛は起こりません。血管のまわりに腫れ (炎症)を伴うことで痛みが起こります。

筋肉や精神の緊張から起こる頭痛

頭や首のまわりの筋肉のコリや精神の緊張から起こる頭痛を「緊張型頭痛」といいます。頭が締め付けられるような重苦しいタイプの頭痛です。

脳の病気から起こる頭痛

脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎などが原因となります。「最近経験したことがない頭痛」の場合は脳の病気を心配します

薬物乱用頭痛

「お薬の飲みすぎ頭痛」の可能性があります。頭痛がすると痛み止めを飲みます。頭痛が軽いうちなら、これで楽になります。そうすると頭痛が起こりそうなときや軽い頭痛のときに早め早めに薬を飲む習慣ができます。3か月に渡って月の10日以上痛み止めを飲むと脳が痛みに過敏になり頭痛がだんだんひどくなります。この状態を「薬物乱用頭痛」といいます。

マスク頭痛

これだけの長期間マスクを着ける生活は、おそらく人類史上初めてです。
マスクの締め付けによる緊張型頭痛や、暖気吸入による血管拡張で「片頭痛」を悪化させてしまったり、マスク着用の心理的苦痛も関係しています。
感染対策が第一ではありますが、ストレッチや運動で緊張型頭痛は改善します。1時間に1分でもいいので屋外など安全な場所では適宜マスクを外すのもいいでしょう。

だれにでも起こる日常的な頭痛

たとえば、風邪、二日酔い、アイスクリームを食べた時の頭痛です。このタイプの頭痛は本人も原因が分かりますし、持病となる事もありません。

なに科に受診すればいいの?

頭痛の専門は「頭痛外来「」脳神経内科「」脳神経外科「」ペインクリニック」などです。頭痛に心の原因が潜んでいる場合には「心療内科」が担当します。

柳から生まれたアスピリン

今日でも解熱鎮痛剤の王座を占めるアスピリンは柳の樹皮から抽出したサリチル酸をヒントに合成された白色無臭の薬剤ですが、1世紀にわたって熱と痛みの薬として世界中で服用されています。日本でも、かつて「柳で作った楊枝(ようじ)を使うと歯がうずかない」という伝承があり、柳の樹皮や葉に、鎮痛や抗炎症作用のあることが知られていました。因みに、歯の間に挟まったものを取り除くのに用いる爪(つま)楊枝・楊子などはもともと楊柳とも呼ばれる柳の枝から作ったことからの名称です。

後白河上皇も頭痛に悩まされていた

後白河上皇は長年頭痛に悩まされていた。熊野参詣の折にその旨を祈願すると、熊野権現から「洛陽因幡堂の薬師如来に祈れ」とお告げがあった。
そこで因幡堂に参詣すると、上皇の夢に僧が現れ「上皇の前世は熊野の蓮華坊という僧侶で、仏道修行の功徳によって天皇に生まれ変わった。しかし、その蓮華坊の髑髏が岩田川の底に沈んでいて、その目穴から柳が生え、風が吹くと髑髏が動くので上皇の頭が痛むのである」と告げた。
上皇が岩田川(現在の富田川)を調べさせるとお告げの通りであったので、三十三間堂の千手観音の中に髑髏を納め、柳の木を梁に使ったところ、上皇の頭痛は治ったという。「蓮華王院」という名前は前世の蓮華坊の名から取ったものであるという。この伝承により「頭痛封じの寺」として崇敬を受けるようになり、「頭痛山平癒寺」と俗称された

脳ドックでは…

脳ドックでは、脳血管障害 (特に未破裂の脳動脈瘤)を発見できるほか、脳腫瘍や認知症、脳梗塞の原因となる血管の詰まりなども見つけられます。脳の健康状態を知るためにも、健康で健やかな生活を送るためにも受診の検討もしてみてはいかがでしょうか?

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