【循環器内科】臨床研究に関する情報公開
急性心筋炎の臨床的特徴と転帰の探索に関する調査
研究の目的
急性心筋炎の一年間の罹患率は診断率の向上により増えたといわれていますが100万人あたり144人と稀な疾病です。病態の解明や治療法の確立が進まない一因として疾病頻度の低さがあります。特に劇症型心筋炎は頻度が少なく、最大でも200例程度の小規模の研究しかないため、知見の蓄積を困難としています。
今回全国的な調査に参加し試料や情報を提供し、心筋炎の重症化メカニズムの解明や原疾患または患者背景による特徴、疾病の経過、予後の探索を行うことにより、今後の治療法や予防策を確立し、将来的には患者の予後改善に繋げることが出来る可能性があります。
研究の対象
対象は2012年4月から2023年3月までに当院循環器内科を受診し急性心筋炎と診断され入院治療を受けた15歳以上の患者様です。
研究の期間
倫理承認日より2030年3月31日までを予定しております。
協力をお願いする内容
本調査の主な収集項目は以下のとおりです。
- 性別、年齢、体重、身長、来院時意識状態、喫煙歴、入院時ADL、併存疾患
- 主病名、機械的補助循環使用状況
- 他の入院中治療内容(心臓手術・人工透析・人工呼吸器・投薬内容など)
- 合併症の有無、心停止の有無、医療費、転機(転院、死亡、退院)など
カルテを後方視的に調査する研究であり、患者様に新たな負担をおかけすることはありません。
個人情報の保護
この研究にご参加いただいた場合、患者様から提供された診療情報などのこの研究に関するデータは、すぐには個人を特定できない形式に記号化した番号により管理されます。
この研究から得られた結果が、学会や医学雑誌などで公表されることはあります。このような場合にも、患者様のお名前など個人情報に関することは含まない形で公表されます。
また、今回のデータ使用について同意をいただけない場合には、いつでも構いませんので下記まで連絡ください。その場合でも今後の治療などに影響することはございません。
しかし学会発表後や学会誌等に論文掲載された以降にお問い合わせいただいた場合は、データ除外のご要望にはお答えできかねる場合があります。
【お問合せ先】
SUBARU健康保険組合 太田記念病院
循環器内科 医師 安斎 均
TEL:0276-55-2200




