SUBARU健康保険組合 太田記念病院

【循環器内科】臨床研究に関する情報公開research

【循環器内科】臨床研究に関する情報公開

JROAD/JROAD-DPCを用いた急性非代償性心不全を合併した甲状腺クリーゼにおける重症化因子・治療法解明のための多施設登録研究

【研究の目的】

甲状腺クリーゼは、多臓器不全を呈し生命の危機に直面しうる緊急治療を要する疾患であり、急性非代償性心不全を合併した甲状腺クリーゼの中には、大動脈内バルーンパンピングや静脈脱血-動脈送血体外式膜型人工肺などの経皮的機械循環補助が有効な症例があると考えられますが、どのような症例に適しているかはまだ明らかではありません。本研究は、治療に際し機械的循環補助を必要とする急性心不全を合併した甲状腺クリーゼの特徴を究明し、治療に反映させる目的で実施します。

【研究の対象】

2012年4月1日から2023年3月31日に甲状腺クリーゼに対して入院加療をされた患者様

【研究方法】

本研究は、日本循環器学会が実施する循環器疾患診療実態調査のデータベース(JROAD、JROAD-DPC)を用い、急性非代償性心不全を合併した甲状腺クリーゼ患者さんの特徴や治療内容、予後に関する解析および診療実態の把握を行う研究A、さらに研究Aから抽出された全国の施設に協力を依頼し、対象患者さんの診療内容の詳細および長期予後に関する二次調査・解析を行い、急性非代償性心不全を合併した甲状腺クリーゼの診断・治療・予後における現状の把握を目的とする研究Bの二本立てで計画されています。

【協力をお願いする内容】

本調査におきましては、対象となる患者様の医療情報(診断名、診断時年齢、患者生年月、性別、入院日、退院日、甲状腺クリーゼ診断日、身長体重、バイタルサイン、既往歴、心電図、レントゲン、心臓超音波、採血データ(甲状腺機能、BNP、肝機能、腎機能、生化学、血算、凝固能、血液ガス分析)、右心カテーテル検査所見、機械循環装置(大動脈バルーンポンプ法、経皮的膜型人工肺、Impella®)の使用および期間(有の場合詳細)、血液浄化法の使用および期間(持続透析濾過、血漿交換療法)、合併症・併存症、投薬内容、転帰)を参考に調査いたします。したがって患者様に新たにご負担をおかけする事はありません。

【研究の期間】

(倫理承認日)より2030年3月31日までを予定しています。

【個人情報の保護】

本研究では患者様の診療記録からデータ収集を行うため、患者様のプライバシー保護に最大限の注意をはらいます。研究成果や学会発表・論文へ投稿をする場合も、個人を特定できないよう匿名化致します。本研究にご自身のデータ使用を望まれない場合、研究対象といたしませんので患者様もしくは代理人の方よりお申し出ください。不使用を望まれた場合でも患者様に不利益が生ずる事は一切ございません。
ただし、すでに解析を終了している場合には、研究データから情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。

【お問合せ先】

SUBARU健康保険組合 太田記念病院
循環器内科 副院長 安齋 均
TEL 0276-55-2200

研究代表者:国立循環器病研究センター 心臓血管内科 医長 浅海 泰栄

診療受付時間
月曜〜金曜 午前8時30分~11時00分
土曜 午前8時30分~11時00分
休診 第2、4土曜・日曜日・祝日・年末年始・開院記念の日
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