肝胆膵領域の腫瘍性病変についての多施設共同後方視的臨床研究
肝胆膵領域の悪性腫瘍は一般的に治療が難しい「難治癌」として知られています。最も有効な治療法は手術による切除であることが多く、これまでも手術された症例についての情報蓄積によって技術・戦略ともに発展してきましたが、まだまだ向上する余地がある分野です。また一方で、化学療法・放射線療法などの技術の進歩により、手術だけでなくそれらを用いた集学的治療も行われています。今後も研究によって、さらなる病態解明や治療法の開発・向上が求められています。そのため我々は、過去に治療された患者様の情報を集め、統計学的に検証を行うことを目的としております。さらに、より多くのデータを蓄積するため、大学病院の症例以外に協力して頂いている他病院の症例情報もデータとして集め、より正確な情報を発信していきたいと考えています。現在、数百床規模の病院を中心に、30以上の施設にご協力頂いております。
1970年1月1日より2024年3月31日までの間に、一般・消化器外科にて肝胆膵領域腫瘍性病変の診断または治療のために入院・通院し、診療を受けた方を対象としています。
本調査におきましては、対象となる患者様の医療情報(受診日時、行為の日時・手段・場所・行為時の状況、受診時の身体的・精神的状況、入院の有無・治療後の状況等)を参考に調査いたします。したがって患者様に新たにご負担をおかけする事はありません。
2023年4月17日より2026年3月31日までを予定しています。
本研究で取り扱う患者さんの個人情報は、氏名と患者番号のみです。その他の個人情報(住所、電話番号など)は一切取り扱いません。本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第3者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に【または倫理委員会に承認された破棄時点で】完全に抹消します。なお連結情報は当院内のみで管理し、他の共同研究機関等には一切公開いたしません。
質問のある方は下記連絡先までご連絡お願いします。
SUBARU健康保険組合 太田記念病院
外科 部長 谷 紀幸
TEL 0276-55-2200