てんかんを伴う髄膜腫における、術後のてんかん改善予測因子に関する後方視的研究

研究の目的

本研究では、髄膜腫摘出による腫瘍周囲浮腫改善やそのほかの因子がてんかん発作リスク軽減に寄与するかどうかを後方視的に検討し、術後発作リスクを評価するスコアについて後方視的に検討します。
本研究を行いデータ収集、解析することにより、てんかんを伴う髄膜腫における術後のてんかん改善に貢献できると考えます。

研究の対象

2015年～2024年に当院脳神経外科で手術を行った髄膜腫患者のうち、以下の条件に合致する患者を対象とします。

1. 開頭腫瘍摘出術を施行したテント上髄膜腫
2. 術前にてんかん発作を生じた
3. 3か月以上の画像フォローを行っている

除外基準

1. 再発髄膜腫
2. 術前に放射線治療を行った患者治療を受けられた方

協力をお願いする内容

観察・検査・調査項目

• 手術前の検査・評価項目

年齢、性別、、発作型、抗発作薬の種類、腫瘍の部位、左右、腫瘍サイズ、腫瘍周囲の浮腫の有無

• 手術後の検査・評価項目

術後発作の有無、発作再燃までの期間、腫瘍周囲の浮腫の改善（3か月～1年後のMRIのうちで最近のもの）、腫瘍のWHOグレード、MIB-1陽性率、静脈洞浸潤の有無、摘出率（Simpson grade）

この研究は、普段の診療で得られた上記の情報を研究のために解析してまとめるものです。研究のために、新たな検査等は行いません。ご自身またはご家族がこの研究の対象者にあたると思われる方でご質問がある場合、またはこの研究に診療の情報を使ってほしくないとのご意思がある場合は、遠慮なく下記の担当者までご連絡ください。お申し出以降は、その方の情報は本研究には利用せず、それ以前に本研究のために収集した情報があれば削除します。お申し出による不利益は一切ありません。ただし、すでに解析を終了している場合には、研究データから情報を削除できない場合がありますので、ご了承ください。

研究の期間

倫理審査承認日より2026年3月31日まで

個人情報の保護

お名前、住所等の個人を直接特定する情報については厳重に管理し、学会や学術雑誌等で公表する際には、個人を特定できない形で行います。
この研究で得られた情報を将来、二次利用する可能性や研究計画書を変更する場合があります。その場合は、倫理審査委員会での審議を経て、研究機関の長の許可を受けて実施されます。
二次利用する際に文書を公開する場合は、太田記念病院ホームページ上に掲示いたします。

お問合せ先

SUBARU健康保険組合　太田記念病院
脳神経外科　特任部長　齋藤　太
TEL　0276-55-2200