SUBARU健康保険組合 太田記念病院

臨床研究に関する情報公開research

【救急科】臨床研究に関する情報公開

救急医療機関における自傷・自殺未遂レジストリを用いた臨床研究

研究の目的

医療におけるレジストリとは「特定の疾患などに関する情報の収集を目的として構築されたデータベース」のことで、「自傷・自殺未遂レジストリ」では、自傷・自殺未遂により救急医療機関に搬送された方の情報を収集します。自傷・自殺未遂は自殺に至る重要なリスクであり、その実態を把握することは世界保健機構(WHO)からも求められています。本研究は、我が国で初めて自傷・自殺未遂に関するレジストリを構築するものですが、自傷・自殺未遂者の方々のデータを収集することにより、それらの方々の実態や医療機関における診療状況などを調査し、その後の対策に活用することで、再度の自傷・自殺行為の防止や、自傷・自殺未遂者の方々に対する適切な対応などを検討することを目的とするものであり、それにより医療の質的向上と有効な自殺対策の確立を目指します。

研究の対象

当院にて2023年2月27日から2025年3月31日の期間に、自傷・自殺未遂により当院を受診された全ての方を対象としています。

研究方法

本研究に参加する医療機関において、受診時に記録された診療録から、医療機関に関する情報、診療で得られた医療情報、自傷・自殺未遂歴を含むこれまでの状況に関する情報、家族や生活の状況(個人情報は除きます)などを抽出し、個人を特定できないよう匿名化を行った上で、コンピュータ上のシステムに記録します。記録されたデータは安全な通信経路を介してレジストリに蓄積されます。レジストリは、日本臨床救急医学会と厚生労働大臣指定法人・一般社団法人いのち支える自殺対策推進センターが共同で管理・運用し、レジストリに蓄積されたデータは、本研究に参加する医療機関等(共同研究機関)が研究に利用します。

協力をお願いする内容

本調査におきましては、対象となる患者様の医療情報(受診日時、行為の日時・手段・場所・行為時の状況、受診時の身体的・精神的状況、入院の有無・治療後の状況等)を参考に調査いたします。したがって患者様に新たにご負担をおかけする事はありません。

研究の期間

研究の実施期間は2023年2月27日より2025年3月31日までを予定しています。

個人情報の保護

本研究では患者様の診療記録からデータ収集を行うため、患者様のプライバシー保護に最大限の注意をはらいます。研究成果や学会発表・論文へ投稿をする場合も、個人を特定できないよう匿名化致します。本研究にご自身のデータ使用を望まれない場合、研究対象といたしませんので患者様もしくは代理人の方よりお申し出ください。不使用を望まれた場合でも患者様に不利益が生ずる事は一切ございません。

お問合せ先

SUBARU健康保険組合 太田記念病院
救急科 主任部長 秋枝 一基
TEL 0276-55-2200

研究代表者:
帝京大学医学部 救急医学講座 教授
三宅 康史

診療受付時間
月曜〜金曜 午前8時30分~11時00分
土曜 午前8時30分~11時00分
休診 第2、4土曜・日曜日・祝日・年末年始・開院記念の日
外来診療担当表