SUBARU健康保険組合 太田記念病院

臨床研究に関する情報公開research

【循環器内科】臨床研究に関する情報公開

植え込み時80歳以上患者における経静脈的ペースメーカーとリードレスペースメーカー植え込み手技の安全性と有効性及び長期予後に関する研究

研究の目的

東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科、済生会横浜市東部病院 不整脈科、太田記念病院 循環器内科では、不整脈のためにペースメーカー移植を行った80歳以上の患者様(植え込み時)を対象に、ペースメーカー機種の違い(経静脈的ペースメーカー:TVPM とリードレスペースメーカー:LPM)に関する臨床研究を行っております。心臓ペースメーカーは徐脈(脈が遅くなる事)に対する有効な治療法であり、約半世紀以上の治療の歴史があり、その治療効果と有効性が示されています。一方でTVPMはリードとペースメーカーから成る構造のため、リード及びペースメーカー本体のポケットから生じるトラブルが報告されています。このような問題点を解決すべく、ペースメーカーとリード線が一体となったLPMが開発され2017年から本邦でも使用可能となりました。当院でも患者様の希望に合わせ、LPM移植術を行っていますが、LPMに関するデータの多くは欧米からの報告である現状があります。欧米人と比較してペースメーカー植え込み対象となる患者さんの体格が小さく、より高齢である日本人に対する、LPMとTVPMの比較検討データは少ないのが現状です。
そのため、手技成功率や合併症発生率などの手術内容に関するデータや、ペースメーカーの機械的な情報、特に電気的パラメーター(具体的にはリード線のしきい値、抵抗値、波高値等)を、ペースメーカーの種類の違い(TVPMかLPMか)で比較検討し、治療上の課題、対策を検討し、今後の診療に活かしていく事を目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、ペースメーカー植え込み治療、特に高齢患者様に対するペースメーカー植え込み上の課題及び有効な合併症予防手段を検討する事に繋がります。

研究の対象

2010年1月1日から2022年12月31日までに房室ブロック、洞不全症候群、徐脈性心房細動のいずれかの診断のため、新規にTVPMあるいはLPMを植え込まれた患者様。

協力をお願いする内容

本調査におきましては、対象となる患者様の医療情報(年齢、性別、基礎疾患、心房細動、冠動脈疾患、弁膜症の有無、心エコー所見、心電図所見等)を参考に調査いたします。したがって患者様に新たにご負担をおかけする事はありません。

研究の期間

2023年6月8日から2026年3月31日までを予定しています。

個人情報の保護

研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。
本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用する事を承諾されない方は、下記までご連絡ください。その場合でも患者様に不利益になる事はありません。また、拒否の表明は代諾者(研究対象車の配偶者、父母、兄弟姉妹、子、孫、祖父母、同居の親族またはそれら近親者に準ずると考えられる者(未成年者を除く)も可能です。

お問合せ先

SUBARU健康保険組合 太田記念病院
循環器内科 主任部長 根本 尚彦
TEL 0276-55-2200

診療受付時間
月曜〜金曜 午前8時30分~11時00分
土曜 午前8時30分~11時00分
休診 第2、4土曜・日曜日・祝日・年末年始・開院記念の日
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